家庭Wi-Fiで注意したい固定IP使用法

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近頃、ご家庭でWi-Fiの固定IPアドレスの使用が増加して、ネットの接続が悪い、繋がりにくい状況になるケースが増えています。

最近、ネットの繋がりが悪い、ネットが遅い、接続が切れる、時々印刷ができない、と感じられたことはありますか?

もしかしたら、その原因は、固定IPアドレス設定が原因かもしれません。

いまやWi-Fiの普及によって、いろいろな機器がWi-Fi接続できるようになりました。

Wi-Fi接続できるようになって、便利になったのは間違いありません。

パソコン、プリンタ、テレビ、タブレッット、デジカメ、オーディオ、洗濯機、掃除機、エアコン、体重計、iPad、iPhone・・・

今や、あらゆる機器がWi-Fi接続されています。

その機器の中には、Wi-Fi接続の設定の際に、固定のIPアドレスが必要なものもあるかもしれません。

その場合、接続機器同士のIPアドレスの競合による接続エラーで、接続できなくなるケースが発生してしまいます。

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固定IPアドレス設定の使用時は注意が必要!

固定IPアドレスの競合とは何でしょうか。

つまり、

アドレスの競合 = 住所の競合

例えば、ある住所に宛てて手紙が発送された場合、その手紙は、その住所へ届けられるわけです。ってあたりまえですね。

普通、住所は、世界中にたった一箇所の固有のものです。だから届けられるのです。

でも、もし、同じ住所の場所が別のところにもう一箇所あったら、どちらへ手紙を届ければ良いのか困りますよね。

同じように、普通は、Wi-fi機器も、電波を発信(実際には送受信)している機器(Wi-Fiルータ等)によって、接続されるたびに、住所(IPアドレス)を自動的に少ない数字から順番に割り当てられます。

つまり、たった一つの固有のアドレスです。

でも、接続するWi-Fi機器の中には、住所(IPアドレス)を機器自身に独自(固定IPアドレス)に設定しないければ、使用できないものもあります。

例えば、パソコンなどは、どちらの設定にもできます。

それで、問題になる「固定IPアドレスによるアドレスの競合」は、「固定IPアドレス設定された機器の電源を、使うときにだけ入れる」使い方をしている場合に発生します。

普通、Wi-Fiルータは、Wi-Fi機器が接続するたびに、アドレスの数字の少ない順から、割り当てます。

例えば、
192.168.0.1・・・ルータ自身
192.168.0.2・・・機器1
192.168.0.3・・・機器2
192.168.0.4・・・機器3
192.168.0.5・・・プリンタ
192.168.0.6・・・iPhone

もし、上記のように、ネットワークプリンタの固定IPアドレスが「192.168.0.5」で電源が入っていなかった場合

iPhoneの持ち主がiPhoneを持って外出していれば、プリンタは正常に使えます。

でも、プリンタの電源が入っていないときに、iPhoneの持ち主が、帰宅してWi-Fiを使い始めると、Wi-FiルータはiPhoneに「192.168.0.5」のアドレスを自動的に割り振ります。

そして、iPhoneの持ち主がWi-Fiに接続している状況で、このプリンタの電源を入れると・・・

iPhoneとプリンタが同じIPアドレス


192.168.0.5・・・iPhone
192.168.0.5・・・プリンタ

つまり、IPアドレスの競合が発生して、プリンタがネットワークとの接続ができませんので、印刷ができません。

ここまでの解説が理解できれば、解決方法は簡単ですよね。

注意したい固定IPアドレス

もし、ネットに繋がりにくい、速度が遅い、印刷が出来るときと出来ないときがあるなどの問題が発生している場合、一度、Wi-Fiに接続されている機器全ての固定IPアドレスを調べて見ると、解決するかもしれません。

調べた結果、「固定IPアドレスの末尾の数字が一桁なのがわかったなら、その数字を、99やそれ以上の255以下に設定し直す
ことで、解決します。

これからも、ますますWi-Fi機器が増えると思われるので、友達が持ってきたiPadをWi-Fi接続したりして、固定IPアドレス設定による思わぬアドレス競合を招かないように注意しながら、快適なネットライフを楽しんでくださいませ〜

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