ガソリンなど燃料の価格の値下がりの原因の一つは、過剰供給です。
需要以上に供給しているために、単価が下がるというものです。
つまり、人々が必要とする以上に、掘削して石油を供給しているということです。
いままで、石油の産出はサウジアラビアなどの中東諸国が主でした。
でも、アメリカがシェールガスの掘削技術を開発して、今や、サウジアラビアやロシアを抜いて、アメリカは、世界最大の石油産出国になりました。
これをアメリカのシェールガス革命といいます。
アメリカは、シェールガスの技術開発によって、もはや、外国から石油を輸入するどころか輸出しています。
シェールガスの産出によって、アメリカが中東以上の石油を産出しているために、全世界の石油の総生産量は増加しました。
しかし、中国の景気悪化や、ハイブリッド車や燃料電池や太陽光発電の発展によって、需要は減少しています。
そうすると、これからも、供給過剰の状態が続くのかもしれません。
さらに、シェール技術は、今までの油田のように、長期間採掘しつつけることができません。
次々に新しい場所を掘削する必要があり、技術的にコストも通常の油田採掘より費用がかかります。
でも、原油の単価によっては利益がでる状態です。
原油価格の変動で、ガソリン価格が値下がりするか?
原油価格の下落は、シェールガス採掘業者が減って、アメリカの石油産出量を減らすことが目的だと言われています。
実際、石油価格の下落によって採算がとれず、廃業に至ったアメリカのシェールガス業者も現れています。
でも、アメリカの石油産出量が減ったとしても、再び原油価格が上昇すれば、再びアメリカでシェールガス採掘業者が再び増えることも考えられます。
以上のことを考えますと、原油価格は、この微妙なバランスが保たれたまま持続して、この先10年くらいは、シェールガス採掘による原油価格の変動は少ないのかなって思ったりもしますけどどうなんでしょう。
あくまで、素人の意見です。将来のことは誰にもわかりません。
でも、これからもガソリンの価格が上がらないことに期待しています!