シェリーカスクとは、何のことでしょうか。
英語では、sherry caskです。
sherry = シェリー
cask = 樽
つまり、シェリーの樽です。
シェリーとは、スペイン南部のジブラルタル海峡のあるアンダルシア州のワインの生産で有名な土地の名前から来ていると言われています。
そのワイン生産地(ヘレス)、の昔の名前(シェレス)、の英語の発音(シェリー)が由来だそうです。
どうして、この土地の名前のついたシェリーカスクという名前になったのでしょうか。
その生産地で特殊な製法で作られたワインがシェリーワイン(シェリー酒)です。
シェリー酒とは、白ワインにアルコールを加えて、樽の風味を加えた酒精強化ワインです。
このブログでは、マデイラワインもご紹介していますが、ポートワインとともに、3大酒精強化ワインの一つです。
そのシェリーワインを生産するために、シェリーカスクを使った特殊なシステムで熟成させます。
ソレラシステムのシェリーカスクで作られるシェリー酒
シェリー酒は、「ソレラ システム」という独特のシステムを使って作られます。
ソレラシステムは、樽をピラミッドのように何段も積み重ねてできています。
シェリー酒の熟成には、アルコールが添加されるので、熟成期間が長く、100年以上のものもあります。
そのソレラシステムを構成している熟成樽こそ、シェリーカスク(シェリー樽)です。
シェリーカスクの材質は、オーク という樹木です。
でも、オーク材で作られた樽はオーク樽と言います。
オークは日本では、樫(カシ)や、楢(ナラ)の総称です。
そのままでは、単なるオーク樽です。
でも、ソレラシステムでシェリーワインの熟成に使用されますと、シェリーカスク(シェリー樽)になります。
つまり、シェリーカスクとは、シェリー酒を熟成させるために使った(過去形)の樽のことです。
ちなみに、このシェリーカスクで熟成させた焼酎もご紹介しています~
日本の法律においては、お酒は20歳になったらとなっております~